なぜなぜ話
Just-so-storyまたはお話作りとも呼ばれる。進化心理学はラドヤード・キップリングの童話に登場する人物のように、いかにもそれらしいストーリーを作ることに力を注いでいるという批判。しばしば「適応主義」と言う用語そのものも同じ意味で使われる。また進化心理学は事後の説明に終始しているという批判。通俗的な一般科学書が広める、浮気や犯罪は適応的な行動なのだというような軽はずみな言説への批判[9]。ハウザーの擁護に対してアトランは「進化心理学が緩い科学だと考えられているために多くの人が参加し、多くのナンセンスがある」と述べた。そして本当によい科学者が進化的な視点から興味を失うことを恐れると指摘した[10]。
適応主義アプローチへの異なる視点からの批判
頭痛
オーパーツ
社交ダンス
惑星
ラフティング
爬虫類
キャンプ
流鏑馬
犬ぞり
華道
日本の建築
家電の昔
江戸の歴史
湯・茨城
湯・山口
安土桃山時代
湯・長崎
裁判所について
アリさんの一日
カラオケ・ばんばん
適応主義者は適応以外の要因を考慮していないが、外適応や偶然、中立的な特徴は多いのだという批判。
政治的、社会的、道徳的批判
戦争が人間の本性であれば、戦争を認めざるを得なくなると言う批判。また人種差別、性差別、迫害のような政治的目的に利用されるという懸念。
EEAに対する批判
我々はEEAについて何も知らず、したがってEEAを仮説検証の「根拠」として用いている進化心理学は科学ではない、ニセ科学であるという批判。古生物学者スティーヴン・グールド、古人類学者イアン・タッタソールから行われた。
ヒトの生活環境は他の生物種の生活環境より早い変化をしているという仮定には根拠がないという批判。
誤解に基づく批判
進化心理学者は繁殖のことしか取り上げないが、人間は繁殖のことを思い浮かべて行動するわけではない、という至近因と究極因の混同。利己的遺伝子論は人を利己的に作ると言うが、人は利他的な行動を多く行う、など。
予測可能性を持つかと言う疑問
進化心理学は認知バイアスのような不合理性が、EEAでは合理的な判断であったのだと説明し、注目された。しかし説明に説得力はあったとしても、予測可能性がなければ重要な科学とは見なされない。ダン・スペルベルはいくつかの問題を指摘している。コスミデスらはウェイソン選択課題が裏切り者発見モジュールの証拠であると主張したが、この課題の結果はさまざまに解釈できる。バスの配偶者選択に関わる仮説は進化的な視点でなくとも見つけることができる。スペルベルは、古びた実験に依拠するのではなくより洗練された手法を用いるべきだと述べている